プログラミングにおけるフォント

目次

プログラミング用フォント、すなわち LaTeX や Markdown の原稿を書くフォントとしてどのようなものが使いやすい・見やすいかを考える。

背景

私は数学の教材を LaTeX によって書いている。 また、さまざまな文書を Markdown によって書いている。 このとき、マークアップによるソースコードの記述を行う。

ソースコードの書きやすさについて、フォントの果たす役割は大きい。 すなわち、等幅であること(半角文字と全角文字の比が 1:2 であること)・似た形を持つ文字が識別しやすいことは重要である。 たとえば、「0ゼロ」と「Oオー」、「1いち」と「lエル」と「Iアイ」などをはじめとする文字が見分けにくければ、エラーの原因を見つけづらくなる。 こうしたことに時間を取られることはたいへんもったいない。

ソースコードそのものを他者に見せるわけではないことから、多少のデザイン性は捨てても全体の視認性も高いことが望ましい。

解決

プログラミング用フォントとしての私が使っているものは RickyDiminished-Regular-fixed である。 ただし、これは元となるフォントである RickyDiminished のサポートがすでに終わっていることに注意されたし。

なお、TeXWorks のフォントを読みやすく変える RickyDiminished-Regular-fixed に変える方法は、次の記事で述べた。

補足

私は長らく「Ricty Diminished」を使ってきた。以前は気になっていなかったのだが、バッククォートの表示がおかしく、ときどき不便な思いをすることがあった。しかし、これらのサポートはすでになされていない。そこで、いくらかのフォントに移行できないかを検討した。それらは次(と、その記事で紹介されているもの)である。

ところが、やはり慣れたものをよいと感じものなのか、私にとっては Ricty Diminished が見やすいように思う。全角空白を明らかにしてくれることも嬉しい。数年前になるが、やっぱり Ricty が好きという記事もある。

そこで、もう少し調べたところ、バージョンの問題であることがわかった。また、修正方法に関する記事もある。さらに調べると、修正済みのフォントが公開されていた。

すでにインストールしていた Richty Diminished を削除し、こちらを再度インストールした。めでたく、バッククォートが正しく表示されるようになった。

作者によるサポートが終わってしまったことは残念である。しかし、まだこうした記事が見つかるところを含め、もうしばらく使い続けたい。

参考

改訂