高校数学調律研究室の概要
目次
この記事では,ウェブサイト「高校数学調律研究室」の概要を述べます。
「高校数学調律研究室」は,ある高等学校数学科教員(以下「私」,日下部幽考 Yukoh KUSAKABE)によるウェブサイトです。お読みいただくあなたあるいは私自身が感じている数学・教育への違和が調和へと変わるよう,少しずつ学びを深めてゆきたいと願って名づけました。
高等学校数学科における講義資料・教材,高等学校数学科教員向けの LaTeX / typst のテンプレート・技術的記録,業務に関する工夫をはじめとしてて,意欲ある高校生向けの数学資料・教員向けの各種資料を載せてまいります。
記事の在り様
私は,日ごろ数学・数学教育・校務について考え・試しながら過ごしています。しかしながら,あらゆる生徒にとってよい進めかた・あらゆる場面にとってよい進めかたなどほとんどありません。何であれ長所と短所があり,そのうえでどのように運ぶかを選んでいるはずです。
教育は,何をもってうまくいったのかという明らかな指標に乏しい分野です。そのために,過去に考えて選んだはずのことを再び考えはじめてしまうことが珍しくありません。そのままでよいのかを考えなおしてみるのであれば意味がありますが,単にそれまでの経緯を見失って同じことを考えてしまうこともあります。ですから,過去に何をどう考え選んだのかを振り返れるように,できるだけ多くのことを書き残してゆきたいと考えています。
私の考えた道程を自分のために残すだけであれば,個人的に記せば済むことです。しかし,私なりに考えたものが数学を学ぶあなた,あるいは数学を教えるあなたに少しでも役立つのなら,それはたいへん喜ばしいことです。そして,あなたに読んでもらうことを思って書くすことは,いずれ読みなおす私自身にとっても意味があることでしょう。
「高校数学調律研究室」は,私が高校数学・数学教育とどう向き合ってきたかの足跡です。その欠片が,あなたの力になれますように。
なお,草稿や「高校数学調律研究室」で取り扱うものから外れた随想は,個人ブログである「幽霊新聞」に掲載しています。「幽霊新聞」に載せた記事を深めたうえで,「高校数学調律研究室」の記事とすることがあります。
文体は「案内」にかかる記事を除き常体としています。敬体は文末が単調になりがちで,それを避けるための労力を割いていると内容に十分な力が注げないためです。このことは,「幽霊新聞『常体か敬体か』」にて考えました。
記事の利用
「高校数学調律研究室」の記事を私的利用(あなたひとりが記事を用いて学ぶ,あなたひとりが記事をもとに業務に取り組む,など)の範囲を超えてお使いになりたいときは,記事の利用をお読みのうえ,それに基づいてください。
凡例
- ウェブサイト内部のリンクは同じウィンドウ・タブで開きます。
- ウェブサイト外部へのリンクは新たなウィンドウ・タブで開きます。
- 記事を手直しするときは「改訂」に示します。
MathJax
数式の表示のため MathJax を用いています。MathJax が働くためには,ブラウザの JavaScript を有効にせねばなりません。ふつう,何も設定していなければ有効になっています。MathJax の仕様についてはこちらが詳しいように思います。
この後に数式が乱れずに表示されていれば,MathJax は正しく働いています。
$$ \frac{d}{dx}\int_{a}^{x}f(t)dt=f(x) $$
この前に数式が乱れずに表示されていれば,MathJax は正しく働いています。
記事の分類
想定読者
想定読者により,ウェブサイトを分けています。
記事の分野
高校数学調律研究室・幽霊新聞では,記事の分野によりカテゴリを分けています。
- 数学(調律研究室・幽霊新聞)
- 数学的内容の記事。
- 数学学習法の記事。
- 数学教育の記事。
- 生徒・教員向け。
- 教育(調律研究室・幽霊新聞)
- 授業・教材の記事。
- 教育一般の記事。
- 情報教育の記事。
- ホームルーム関係の記事。
- 教員向け。
- 技術(調律研究室・幽霊新聞)
- コンピュータ技術の記事。
- 分掌業務の記事。
- 業務・生活における工夫の記事。
- 教員・一般向け。
- 道具(調律研究室)
- コンピュータ関係のテンプレートほか。
- 教員・一般向け。
- 随想(幽霊新聞)
- その他の記事。
- 教員・一般向け。
記事の類型
高校数学調律研究室・幽霊新聞では,記事の類型を次の3つに分けます(名づけは本文のものではなく Discussion で提案されたものを用いました)。
- 学習: 筆者による理解の復習・確認やアウトプットの練習のために書かれる。
- 解説: 読者へ知識を提供するために書かれる。
- 提案: 読者へアイディア・技術の新規性を提供するために書かれる。
ただし,すべての記事を排反に分けることはしません。それぞれが重なったもの,いずれとも言いがたいものもあります。
それぞれの記事のはじめに,話題・類型(・前提)を短く述べます。その場において,類型ごとに次の言葉を使います。
- 学習: 書きとめる。(いわゆる炬燵記事のとき。)
- 学習: ここまでの学び・飲み込みを書きとめておく。(とくに不正確のおそれが高いとき。)
- 解説: まとめる。/述べる。(解釈に寄るものは「述べる」を用いる。)
- 提案: 考える。
- 提案: 思いみる。(とくに紆余曲折があるとき。)
これは,日本語としてもそのまま意図が伝わり,かつ明らかな定義を持たせるための試みです。
連絡先
記事における数学的・技術的疑義あるいは権利関係のお問合せは,メールまたは twitter (X) にて日下部幽考までお寄せください。
- kusakabe [at] metaphysica.info
- https://x.com/metaphysicainfo/
参考
MathJax
- https://www.mathjax.org/
- info@mathjax.org
- MathJax
- mathjax.org
- 参照 2021-10-03
- https://genkuroki.github.io/fc2/
- 黒木玄
- MathJaxの使い方
- 黒木玄のウェブサイト
- 参照 2021-10-03
記事の類型
- https://zenn.dev/uhyo/articles/technical-articles
- 鈴木僚太(うひょ)
- 技術記事の3類型: 初心者による技術記事執筆のすすめ
- Zenn
- 参照 2024-12-05
改訂
- 改訂: 2024-12-10
- 記事の分類を書き加えた。
- 凡例から和欧文間スペースの話題を外の記事へ移した。
- 改訂: 2024-12-01
- 連絡先を加えた。
- 改訂: 2024-11-02
- 改訂記録を脚注から節へと移した。
- MathJax についてを除いた。
- 改訂: 2023-06-02
- 幽霊新聞について書き加えた。
- 文体について書き加えた。
- 改訂: 2023-08-12
- 「記事の在り様」を書き加えた。
- 改訂: 2021-10-03
- MathJax の使用を始めた。
- 改訂: 2020-12-28
- 和文中半角英数字の半角スペースについて書き加えた。